食事とお口の関係 〜むし歯は”酸”がつくる?〜
2025年7月2日

毎日の食事は、私たちの体にとって欠かせないものですが、実はお口の中にも大きな影響を与えています。
特に注目したいのが「pH(ペーハー)」です。pHとは、酸性・中性・アルカリ性の度合いを示すもので、歯の健康とも深く関わっています。
【食後、お口は”酸性”に傾く】
私たちが食事をすると、口の中の細菌が糖を分解して”酸”を作り出します。この酸によって、口腔内のpHは一時的に酸性(pH5.5以下)に下がります。
この状態が続くと、歯のエナメル質が溶け始める「脱灰(だっかい)」が起こり、むし歯のリスクが高まります。
【元に戻るには時間がかかる】
食後、唾液の働きによってpHは徐々に中性に戻っていきますが、その回には約30分〜1時間ほどかかるといわれてます。
もしこの間に食事をすると、またpHが下がり、歯が酸にさらされる時間が長くなってしまいます。
【むし歯予防のためにできること】
・だらだら食べを避ける
・お水やお茶でお口をすすぐ
・キシリトール入りのガムを活用
・定期検診をうける
食事のたびに、歯は”酸の攻撃”を受けていることを知っていただけたら、きっと日々のケアの大切さを感じていただけるはずです。
お口の健康は、日々のちょっとした意識で守ることができます。何か気になることがあれば、いつでもご相談してくださいね!