矯正歯科の選び方の9つのポイント！失敗しないための探し方
歯の矯正は、口元の見た目を美しく整えられるだけでなく、コンプレックスの解消、歯磨きがしやすくなり虫歯や歯周病のリスクを減らせる、顔のバランスがよくなる、顎関節の不調の軽減が期待できるなど多くのメリットがあります。
しかし、矯正歯科は数多くあり、どこで治療を受ければいいのか迷ってしまう方も多いでしょう。この記事では、矯正歯科の選び方・探し方について詳しく解説します。
これから矯正治療を受けたいとお考えの方や、矯正治療を受ける歯科医院をお探しの方はぜひ記事をチェックしてみてください。
矯正歯科の選び方の9つのポイント
日本は昔から歯科医院が多く、公共社団法人日本臨床矯正歯科医会が公表する情報によれば、全国にある歯科医院の数はコンビニの数より多いといわれています。（2015年10月時点）
多くの選択肢があることはメリットでもあるものの、「どこの矯正歯科に通えばいいんだろう？」と迷ってしまう人は少なくありません。
矯正治療は高額で、失敗のリスクもあります。安心して治療を受けるためにも、矯正歯科の選び方のポイントを知った上で、自分に合った矯正歯科を選びましょう。
- 複数の矯正装置の取り扱いがある
- 矯正歯科の検査設備が揃っている
- 矯正装置のメリット・デメリットをきちんと伝えてくれる
- 自分と近い症例を見せてもらう
- 矯正歯科医の考え方を確認する
- 治療費用や治療期間は明確か確認する
- 無理なく通い続けられる
- カウンセリングをしっかり行ってくれる
- 矯正歯科治療と審美歯科治療について理解しておく
チェックしておくべきなのは、上記のポイントです。ここからそれぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
複数の矯正装置の取り扱いがある
1種類の矯正装置だけではすべての歯並びへの対応が難しいため、複数の矯正装置を扱っている矯正歯科を選びましょう。
矯正装置にはいくつかの種類があり、それぞれかみ合わせによって向き不向きがあります。例えば、抜歯が必要なケースや、歯が大きくねじれている場合などは、マウスピース型矯正歯科装置はおすすめできません。
人それぞれに合った矯正装置を選ばなければ治療がうまくいかないこともありますし、治療中に別の矯正装置に切り替えなければならなくなるケースもあります。
患者さんの歯並びの状態や希望に合わせ、それぞれの矯正装置のメリット・デメリット、特徴を考慮して最適な方法を教えてくれる矯正歯科を選ぶことが大切です。
矯正歯科の検査設備が揃っている
精度の高い治療を行うためには、精確な診断を行う必要があり、そのためには検査設備が欠かせません。
頭部のレントゲン写真（セファログラム/頭部X線規格写真）や3次元的なレントゲン撮影ができる3DCTなど、治療の質を高めることにつながる矯正歯科の検査設備が揃っているかどうかも、あらかじめチェックしておきましょう。
矯正装置のメリット・デメリットをきちんと伝えてくれる
矯正装置にはいくつかの種類がありますが、それぞれメリット・デメリットがあります。
治療期間や費用、口の中で感じる違和感や痛み、目立ちやすさなどといった点で違いがあるため、メリットだけでなくデメリットまできちんと説明した上で、適したものを提案してくれる矯正歯科医を選ぶと安心です。
目立ちにくさという観点からいえば、透明のマウスピース型矯正装置を使用して矯正を行う「マウスピース矯正」や、歯の裏側に矯正装置を設置する裏側矯正（舌側矯正）が優れています。
しかし、マウスピース矯正は決められた装着時間を守らなければ矯正が思うように進まないリスクがあり、裏側矯正は表側矯正に比べると高額になる、歯磨きが難しくなるなどのデメリットがあります。
以下で、表側矯正・裏側矯正・マウスピース矯正のそれぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
| メリット | デメリット | |
| 表側矯正 | 費用を抑えられる歯をしっかり動かせる幅広い症例に対応している | 矯正装置が目立ちやすい（ワイヤーやブラケットを目立ちにくい白や透明のものに変更することも可能）食べ物が挟まりやすい |
| 裏側矯正 | 目立たない食事の際に食べ物が矯正装置に付着しても気づかれにくい | 滑舌が悪くなることがある費用が高額になる歯並びの状態によっては向いていない |
| マウスピース矯正 | 目立たない食事や歯磨きの際は自分で取り外しが可能 | 歯を大きく動かす場合や抜歯が必要な場合など、向いていない症例もある装着時間を守らなければ治療計画通りに歯が動かないことがある |
自分と近い症例を見せてもらう
矯正治療を受ける際に気になるのが、「どのような仕上がりになるのか？」という点ではないでしょうか。症例にもよりますが、矯正治療を行うと、口元が美しくなったり、横顔がきれいに整うといった効果も期待できます。
歯並びの改善だけでなく、審美面も重視するのであれば、自分と近い症例を見せてもらうと、仕上がりの良し悪しを自分の目で判断しやすいでしょう。
ホームページに掲載されている症例写真をチェックしたり、カウンセリングの際に聞いてみましょう。
矯正歯科医の考え方を確認する
矯正歯科医によっても、考え方はさまざまです。治療にどのようなこだわりがあるか、重視している部分はどこか、あらかじめ考え方をしっかりチェックしておきましょう。
矯正治療では、しっかりと歯を並べる際、どうしても抜歯しなければいけないケースがあります。たとえば、歯の大きさや数に対して、顎の骨格が小さく、歯が収まりきらない場合などです。
無理に非抜歯で矯正しようとすると、後戻りが起きたり、前歯が前方に突出して口元がもこっと膨らんだり、口をしっかり閉じられなくなるリスクがあります。
もちろん、無闇矢鱈に歯を抜いて矯正するのがいいということではありません。抜歯が必要かそうでないか、しっかりを見極めて治療を行ってくれる矯正歯科医を選ぶことが大切です。
治療費用や治療期間は明確か確認する
矯正治療では、矯正治療の他にも追加費用が発生するケースも多く見られます。そのため、事前にどのくらいの治療費用がかかるか、治療期間はどのくらいかを提示してくれる矯正歯科を選びましょう。
矯正治療は、原則として健康保険が適用されない自由診療です。費用設定は各クリニックによって異なるため、トラブルを防止するためにも必ず事前に費用総額を確認しておきましょう。（特定の咬合異常や顎変形症のための矯正治療の場合など、保険診療が適用される場合もあります）
矯正中は装置の調整や歯の状態のチェックなど、月に1回ほどのペースで定期的に通院する必要があります。その際に再診料や調整料などが発生するため、このときにかかる費用も確認しておくといいでしょう。
費用と合わせて、おおよその治療期間も確認しておくと安心です。
無理なく通い続けられるかどうか
歯の矯正中は、定期的に通院する必要があります。お口の中の状態や希望する矯正方法によっても異なりますが、歯科矯正は平均して2〜3年ほどの長い期間がかかる治療です。
自宅や職場からあまりに遠く離れている場所だと、定期的に通うのが負担になってしまいます。無理なく通い続けられるよう、自宅や職場からアクセスしやすい矯正歯科を選ぶといいでしょう。
カウンセリングをしっかり行ってくれる
矯正歯科を選ぶときは「カウンセリングをしっかり行ってくれるかどうか」という点も、重要なポイントです。
カウンセリングでは、矯正治療の目的や方法、期間や費用、リスクやアフターケアなどについて詳しい説明を受けますが、最初に全体的な治療計画やかかる費用を提示してもらえない場合は、契約せずに一旦持ち帰りましょう。
矯正治療では、患者さんが治療について理解・納得した上で治療を進めることが大切です。
症例にもよりますが矯正治療はある程度の時間がかかるため、親身になって患者さんの希望や悩みに寄り添ってくれる矯正歯科であれば、気兼ねなく不安や疑問について質問できるでしょう。
また、大人の矯正治療の場合、子供以上に「プライバシー」が気になることも。個室や治療スペースがしっかり仕切られた矯正歯科であれば、毎回の治療をリラックスした気持ちで受けられます。
矯正歯科治療と審美歯科治療について理解しておく
矯正歯科治療は、歯並びや噛み合わせの問題を根本的に解決するために、ブラケットやワイヤーなどを使って歯を徐々に動かしていく治療です。
一方、審美歯科治療は、見た目の美しさを重視し、歯を削ったり抜いたりして、セラミックなどの人工物を使って歯の色や形を整えます。見た目の美しさを重視するため、長期的な治療ではなく、短期間での改善を目指すケースが多いようです。
このように、矯正歯科と審美歯科では提案される治療法が異なるため、自分の目的に合わせて選択する必要があります。
まとめ
矯正治療は、歯の機能が改善される、歯並びなど見た目が整う、噛み合わせがよくなり歯磨きがしやすくなるなど、多くのメリットがある治療法です。しかし、費用が高額になるため、失敗しないようしっかりと矯正歯科を選ぶことが大切です。
ぜひ今回ご紹介したポイントを参考に、自分にぴったりの矯正治療を始めてみてください。
森下駅から徒歩2分・清澄白河駅から徒歩9分の場所にある森下ベリタス歯科では、精確な診断に有効な歯科用CTをはじめとした高水準機器を完備し、徹底した衛生環境のもとで矯正治療を行っております。
一人ひとりの患者様に合った治療プランを丁寧に説明させていただいておりますので、まずはぜひお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。
