歯科 と 薬
皆さん、こんにちは
一気に秋らしくなり、衣更えの季節となりましたね。
歯以外でのことで、ご病気をされお薬を飲まれている患者さまはいるでしょうか?
初めて来院された方には問診票をご記入して頂いておりますが、その際、当院では歯以外で大きなご病気をされていないか をお聞きしています。
大きなご病気で言えば
狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、高血圧、糖尿病、骨粗しょう症、ぜんそく、てんかん、ガン、肝炎、精神疾患、結核
まだまだたくさんの病気が存在します。
これらの病気が、歯科治療に関係ないという思いのある患者さんが多くいるのではないのでしょうか。
実は大変深く関わりがあります。
今回は狭心症、心筋梗塞、脳梗塞を患っている方が飲まれているお薬、抗血栓薬についてお話します
抗血栓薬とは、血液を固まりにくくし、血栓(血液のかたまり)で血管がつまるのを防ぐ薬です。
歯科治療では血の出る場面が多くあります。歯石を取ったり、歯周ポケットの深さを測ったり、もともと歯ぐきが腫れているような人の場合は血が出ることもあります。毎日の歯みがきでも出血することもありますよね。この程度の出血では特に支障はありませんが、抜歯やインプラント手術など、実は出血を伴う治療がいくつかあるのです。
抗血栓薬を飲まれている方で、出血を伴う大きな処置(抜歯、インプラント手術など)に関しては、処置後出血が止まりにくくなることが予想されます。
だからと言って自分の判断で飲むのをやめないでください。
飲むのをやめることで、術後血栓が原因で発作が起きる危険性があります。
現在のガイドラインでは抗血栓薬の服用を継続したまま処置を行うよう推奨されています。患者さまそれぞれ状況は異なりますので、一時服用を中断するかどうかは、医科の主治医の判断も必要となります。
このように歯科と全身の病気にはとても深い関わりがあります。他の病気でも多くの注意する点があります。
当院では、お薬が記載されているお薬手帳のコピーを取らせていただいたり、カウンセリングの際に患者さまにお伺いしてます。事前に知ることで、患者さまに快適に治療を受けてもらえるよう努めています。
ご自身の身体を守る意味でも、診療前に事前に教えて頂けたらと思います。