親知らず
2013年12月4日

前歯の真ん中から数えて8番目に生えている歯、専門用語では、智歯(ちし)、第三大臼歯と呼びます。
進化の過程で、現代人の顎が小さくなっているので、横向きに生えている場合、骨の中・歯ぐきの中に埋もれて生えてこない場合、少し歯ぐきから歯が出ている場合・・・といったように様々な生え方があります。
また親知らずは、抜かずに残しておいたほうが良い場合や、逆に一本手前の歯を守るために早期に抜歯しておいたほうがいい場合があります。
今回は、歯ぐきから中途半端に生えている、横向きに生えている場合についてお話します。
このような状態の歯は、将来的に高い確率で、虫歯や歯周病にかかってしまう恐れがあります。
1本手前の歯との間に汚れがたまり、虫歯になったり歯ぐきに炎症が起こり、さらには親知らずが横向きであった場合1本手前の歯の根っこの部分に虫歯が発生し、神経をぬいたり最悪の場合抜歯になることもあります。また全体的に歯が押されて歯並びも悪くなることがあります。
1番奥に位置していますから、歯ブラシが到達しにくいためうまく磨くことができず汚れがたまりやすいのです。
お仕事で疲れがたまっていたり体調を崩していると、違和感や痛みが出ることがあります。
親知らず自体の機能は、咀嚼、発音にとっては重要な機能ではありません。
抜歯することで、疲労時の違和感も消え、1本手前の歯の保護にもつながります。
遅かれ早かれ抜歯するのであれば早期に抜歯するほうが良いですね。
もし親知らずでお困りであれば、遠慮なくお声をかけて頂ければ幸いです。