マウスピース矯正の5つのメリットと3つのデメリットを紹介!
矯正器具が目立たず、さらに患者さまへの負担も少ないマウスピース矯正は、一見するといいことしかないように感じてしまいます。
しかし、メリットがあればデメリットは付き物。
歯列矯正はマウスピース以外にも、ワイヤー矯正や裏側矯正などさまざまありますが、それぞれで良いところと悪いところがあります。
重要なのは、歯列矯正を行う前にメリットとデメリットの内容を把握しておき、納得したうえで治療を受けることができるかどうかです。
この記事では、マウスピース矯正のメリットとデメリットを詳しく紹介します。歯列矯正を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
マウスピース矯正の5つのメリットを紹介
マウスピース矯正とは、マウスピースを装着して行う歯列矯正の名称です。
従来までの矯正はワイヤー矯正が一般的でしたが、常にワイヤーを装着する治療法であるため、避けてきた方は多くいるのではないでしょうか。
一方でマウスピースは透明で審美性に優れているなど、さまざまなメリットから近年は特に高い注目を集めています。
ここでは、マウスピース矯正を選択する5つのメリットを詳しく紹介します。
目立ちにくい
1つ目のメリットは、目立ちにくい点です。
マウスピース矯正で使用するマウスピースは透明で薄いプラスチック製であるため、近くでよく見なければ矯正中であることが分かりません。
従来までのワイヤー矯正では、ブラケットと呼ばれる矯正装置を歯の全面に取り付けるため、どうしても目立っていました。
特に人前で仕事をする方や、日々多くの方と話す仕事をしている方は、審美性の悪さからワイヤー矯正に躊躇している方は多いのではないでしょうか。
マウスピース矯正であれば装着時も目立つことはないため、人前に出る仕事をしている方でも高い安心感があります。
費用が安い
2つ目のメリットは、費用が安い点です。
一般的に保険適用外で行われる歯列矯正には、決して安くない費用がかかります。歯科医院により変わりますが、一般的費用相場は下記の通りです。
- ワイヤー矯正(表側):約60~100万円
- ワイヤー矯正(裏側):約120~150万円
- マウスピース矯正:10~40万円
重度の歯列矯正にも対応できるワイヤー矯正は、歯の移動速度が早く細かい調整が可能だというメリットはあるものの、その分だけ費用が高くなります。
マウスピース矯正は、10~40万円の費用で作成できるのが一般的です。
奥歯から整えるか前歯だけかなどで費用は変わりますが、ワイヤー矯正よりは安いため、低コストで矯正をしたいという方のニーズに応えてくれます。
取り外し可能
3つ目のメリットは、取り外し可能な点です。
ワイヤー矯正は歯の前面にブラケットを装着するため、取り外すことはできません。そのため、歯磨きがしにくく、食べカスが溜まりやすいなどのデメリットがあります。
一方、マウスピース矯正は気軽に取り外すことができます。
食事中や歯磨きをする時は外すことができるため、歯磨きがしにくくなったり食べカスが残る心配も不要です。よい衛生環境を手軽に維持することができます。
痛みが少ない
4つ目のメリットは、痛みが少ない点です。
従来までのワイヤー矯正は歯の移動速度が速い利点がある一方で、装置を装着した日の夜をピークに痛みを感じることがあります。個人差はありますが、一般的には1週間程続きます。
また、装置の調整が少し甘いだけで唇や頬に当たるため、該当部分が切れてしまい、口内炎が発症するリスクも少なくありません。
一方、マウスピース矯正は不快感が少なく、薄くて滑らかな表面が当たるだけなので、個人差はありますが痛みは軽減されます。
もちろん、自分に合っていないマウスピースでは痛みが発生するリスクはありますが、取り外しが可能であるため痛みが軽減されることは間違いありません
ホワイトニングと並行できる
5つ目のメリットは、ホワイトニングと並行できる点です。
ワイヤー矯正は、歯の前面にブラケットがあるためホワイトニングは行えません。しかし、マウスピースではホームホワイトニングを並行して行うことが可能です。
近年では、ホワイトニング用のマウスピースも作成することができます。ジェルや薬剤をマウスピースに塗って装着するだけなので手間もかかりません。
歯列を矯正しながら歯を白くしたいと考えている方は、歯科医師に相談しながら両立しましょう。
マウスピース矯正の3つのデメリットを紹介
ここからは、マウスピース矯正を行ううえで必ず覚えておくべきデメリットを紹介します。
自己管理が必要
1つ目のデメリットは、自己管理が必要である点です。
ワイヤー矯正はブラケットを歯に装着するため、半ば強制的に矯正を続けることができます。しかしマウスピースは取り外しが容易であるため、効果を出すためには自己管理が必要です。
つまり、患者さまの協力度により効果に差が出てしまうということです。
マウスピースで歯列を矯正するためには、少なくとも1日17~20時間の装着が必要ですが、食事や歯磨きをする際はどうしても外す人が増えてしまいます。
逆をいえば、食事や歯磨きの時を除いてしっかりとマウスピースを装着すれば問題ありませんが、忘れてしまうこともあるかもしれません。
そのため、しっかりとした自己管理が必要である点はデメリットだといえます。
適用できない場合がある
2つ目のデメリットは、適用できない場合がある点です。
ワイヤー矯正はほとんどの歯列を矯正することができますが、マウスピース矯正は出っ歯や受け口など、重度の歯列矯正では適用できません。
部分矯正や全顎矯正には対応していますが、歯科医師によってはマウスピース矯正では歯列矯正は不可能だと診断される場合もあります。
他には、抜歯をしなければ矯正が難しい場合なども、マウスピースでは対応できません。適用できないケースがあるというのはデメリットだといえるでしょう。
日々のケアが面倒
3つ目のデメリットは、日々のケアに手間がかかる点です。
一般的にマウスピースは、ゴム製の柔らかい素材で作ったものと、レジンと呼ばれる少し硬めの樹脂で作ったものの2種類があります。
食事中は外すことが多いとはいえ、マウスピースをケアせずにつけたままにしておくと、着色、細菌の繁殖、悪臭の原因となります。
面倒だという理由で付けたままにしておくと、虫歯や歯周病の原因にもなるため、日々の適切なケアは欠かせません。
ケアの方法は以下の通りです。
- 水道水で洗う
- 専用の洗浄剤で洗う
最も簡単なのは、指や歯ブラシを使い水道水で洗う方法です。その際、マウスピースが傷つくため研磨剤入りの歯磨き粉は使わないようにしましょう。
また、ドラッグストアではマウスピース用の洗浄剤も販売されています。洗浄剤を使えば合わせて除菌もできるため、より清潔に維持することが可能です。
マウスピース矯正をおすすめしたい人の特徴
ここまでマウスピース矯正のメリットとデメリットを紹介していきましたが、最後におすすめしたい人の特徴を詳しく紹介します。
マウスピース矯正は、以下の特徴に当てはまる人におすすめです。
- 歯列矯正中であることを目立たせたくない人
- 通院回数をできるだけ減らしたい人
- 矯正器具を固定せずに取り外したい人
- 歯並びの乱れ方が軽度または中程度の人
- できるだけ費用を安く抑えたい人
子供であればワイヤー矯正で目立ってもそこまで大きな支障はないかもしれませんが、大人で仕事をしている方であれば、極力目立たせたくないと考える方が大半です。
そんな時、マウスピースは矯正していることを周りに知られることが少ないため、有用に活用できるのではないでしょうか。
歯並びが重度に乱れている場合は対応できませんが、軽度または中程度で、できるだけ費用を抑えて歯列を矯正したいと考えている方は、ぜひ歯科医師へ相談してみてください。
まとめ
マウスピース矯正をするメリットとデメリット、おすすめの人の特徴を紹介していきました。
従来まではワイヤー矯正で歯列を矯正するのが一般的でしたが、歯磨きがしにくいため虫歯になりやすい、目立つ、痛みを感じるなど、さまざまなデメリットがありました。
しかしマウスピース矯正は、装着していても目立ちにくく、取り外しが容易にできるため虫歯や歯周病になるリスクを抑えられるメリットがあります。
できるだけ周囲に知られずに歯列を矯正したいと考えている方は、ぜひマウスピースによる矯正を検討してみてください。
森下駅から徒歩2分の場所にある『森下ベリタス歯科』では、目立ちにくいマウスピースを使った歯列矯正を行っています。
他にも、虫歯や歯周病の治療はもちろん、ホワイトニングや訪問歯科にも対応しています。
マウスピース矯正に力を入れている歯科医院になりますので、不安な点や相談事があれば気軽にご相談ください。