マウスピース矯正の仕組み!人気の理由も合わせて紹介!
「マウスピース矯正って何?」という疑問を持ったことがある方は、歯並びを変えたい等のお悩みを抱えている方たちではないでしょうか。
従来までは、ワイヤー式の歯列矯正の治療が主流でしたが、最近ではマウスピースを用いた矯正治療に人気が集まっています。
しかし、中には「本当にマウスピースで歯並びが綺麗になるの?」と思っている方もいるかもしれません。
今回の記事では、マウスピース矯正についてあまりよく知らないという方向けに、マウスピースの仕組みや、メリット・デメリットなどについて詳しく解説します。
マウスピース矯正の仕組みを詳しく解説
はじめに、マウスピース矯正がどのような仕組みで歯並びを綺麗にしていくのかについて詳しく解説します。
そもそもマウスピース矯正とは
マウスピース矯正とは、マウスピース型の矯正装置を歯に装着し、歯を動かし、歯列を矯正する治療のことをいいます。
歯に直接装置を装着しないため、ワイヤー式の矯正治療に比べて手軽に始められるというメリットがあります。
自分で取り外しができる分、こまめに歯磨きなどのケアをすることが可能なため、ワイヤー式の矯正治療に比べて虫歯のリスクが低いというのが人気の理由です。
歯が動く仕組みを3つのステップで紹介
マウスピース矯正で歯が動く仕組みを、3つの項目に分けて解説します。
- ①歯に力が加わる
- ②歯を動かしたい方向にスペースが空く
- ③歯根膜が厚さをキープ
マウスピース矯正をしてまずはじめに起こる変化が、歯に矯正力が加わるということです。
マウスピースによって歯に矯正力が加わり、その力は歯根膜という歯を覆っている膜に伝わります。
すると、歯根膜は圧迫され、やがて縮んだような形になります。
圧迫された歯根膜は少しずつ動き、周囲にスペースを作ります。
この際、骨を溶かす細胞や骨を作る細胞が発生し、それぞれの働きをします。
最終的に歯根膜は、一定の厚さをキープしようとする特性があるため、歯根膜の厚さが変わるたび、再度上記のような細胞が活性化します。
このような仕組みでマウスピース矯正は行なわれます。
オーダーメイドのマウスピースを使用
マウスピース矯正は、上記のような流れ、仕組みで歯並びを矯正します。
上記のように、同じ人の歯でも時期によって歯並びは変わります。
そのため、患者様1人1人に合わせたマウスピースをその都度作成しなければなりません。
決められた期間中に何度もマウスピースを作り直し、その時に1番フィットするマウスピースを使用する必要があります。
マウスピース矯正が人気の5つの理由
次に、マウスピース矯正が人気の理由について詳しく解説します。
透明なものが多く、目立ちにくい
マウスピース矯正が人気の理由として挙げられるのが、透明なものが多く目立ちにくいという点です。
ワイヤー矯正の場合、金属でできているため笑った際など口を開けた時に目立ってしまいます。
マウスピースはシリコン素材のものが多く、大体の装置が透明ででてきているため、ぱっと見ても装置をつけているということはわかりにくいです。
およそ1日に20時間装着しなければいけないため、在宅中のみマウスピースを装着するという頻度では、十分な効果は得られません。
外出先で装着していても目立ちにくいという点は、特に女性にとっては嬉しいポイントなのではないでしょうか。
取り外しが可能
マウスピース矯正が人気の理由として挙げられるのが、取り外しが可能だという点です。
マウスピースの取り外しができるというポイントは、上記の目立ちにくいという点に次いでマウスピース矯正が支持されている大きな理由です。
1日およそ20時間装着しなければならないマウスピースですが、自身で取り外しが可能なため、食事中などは自分でマウスピースを外すことが可能です。
自分で取り外しができるため、歯磨きはもちろん、マウスピース自体の洗浄も自宅で行なえるため、衛生的な面で考えてもメリットが多く存在します。
金属を使用しないため、アレルギーの心配がない
マウスピース矯正が人気の理由として挙げられるのが、アレルギーの心配がないという点です。
ワイヤー式の矯正治療の場合、金属を使用しているのでアレルギー反応を起こしてしまう方がいます。
長期間に渡って装着しなければいけないため、金属にアレルギー反応を起こしてしまう方は残念ながら矯正治療を受けられません。
一方でマウスピース矯正では金属を使用しないため、金属アレルギーの方でも安心して歯列の矯正治療を受けることが可能です。
「歯並びの矯正をしたいけど、金属アレルギーが心配」という方には、マウスピース矯正がおすすめです。
口腔トラブルが少ない
マウスピース矯正が人気の理由として挙げられるのが、口腔トラブルが少ないという点です。
ワイヤー式矯正治療の場合、金属でできているため、口蓋や舌を傷つけてしまい、出血してしまう可能性もあります。
その点マウスピース矯正で使用するマウスピースは、シリコン素材でできているものがほとんどのため、口腔内を傷つける心配はほとんどないといって良いでしょう。
脱落の心配がない
マウスピース矯正が人気の理由として挙げられるのが、脱落の心配がないという点です。
ワイヤー式の矯正治療でたびたび起こる脱落ですが、マウスピース矯正の場合は脱落の心配は必要ありません。
マウスピース矯正の場合、歯に被せるタイプの矯正装置なため、ストレスを感じずに矯正を行なうことが可能です。
マウスピース矯正のメリット
次に、マウスピース矯正のメリットを紹介します。
上記で紹介した5つの理由ももちろんメリットとして挙げられるのですが、実はマウスピース矯正には以下のようなメリットも存在しています。
通院回数が少なく済む
マウスピース矯正のメリットとして挙げられるのが、通院回数が少なくて済むという点です。
マウスピース矯正の場合、歯医者への通院は平均して月に1度か2度程度で済ませられます。
ワイヤー式の矯正治療の場合は経過観察やクリーニング、微調整などで多くの通院を必要とするため、通院が面倒だと思う方もいるでしょう。
「たくさん通うのは面倒だけど、しっかりと歯並びを治したい」と考えている方には、マウスピース矯正がおすすめです。
虫歯になりにくい
マウスピース矯正のメリットとして挙げられるのが、虫歯になりにくいという点です。
マウスピース矯正が人気の理由でも紹介した通り、マウスピース矯正は自身で取り外すことが可能です。
食事中にマウスピースを外すことで汚れるのを防ぐことが可能で、こまめな歯磨きをすることも可能です。
ワイヤー式の矯正治療に比べて口腔内の清潔を保ちやすいため、虫歯になりにくいというメリットがあります。
矯正治療中に虫歯になってしまうと、矯正治療を中断しなければいけなくなってしまう場合もあるため、矯正治療中の虫歯には十分に注意しなければいけません。
安心・安全の矯正治療
マウスピース矯正のメリットとして挙げられるのが、安心・安全の矯正治療だという点です。
マウスピース矯正は、ワイヤー式の矯正治療に比べると歴史は浅いため「本当に治るのか?」と疑問を持たれることもしばしばです。
しかし、マウスピース矯正治療は世界の100ヶ国以上で導入されている矯正方法で、世界では主流となっています。
今後も日本国内では症例数は増えるといわれており、安心・安全に矯正治療を受けることができるでしょう。
マウスピース矯正のデメリット
次に、マウスピース矯正のデメリットを紹介します。
マウスピースを長期間装着しなければならない
マウスピース矯正のデメリットとして挙げられるのが、マウスピースを長時間装着しなければならないという点です。
マウスピース矯正の場合、目安としては1日20時間を1年前後装着しなければいけません。
その期間は食事などが制限されてしまうため、私生活に気を配る必要があります。
しかし、歯並びを矯正するにはどの術式を採用しても長時間装置をつけなければなりません。
長時間装置をつけるのが嫌だという方は、そもそも矯正治療に向いていないでしょう。
通常に比べて虫歯のリスクはあがる
マウスピース矯正のデメリットとして挙げられるのが、通常に比べて虫歯のリスクが上がるという点です。
マウスピース矯正は、ワイヤー式の矯正治療に比べると虫歯のリスクは低いといわれています。
しかし、通常の何もしていない状態と比べると虫歯のリスクは非常に高いため、いつもより入念に、そしてこまめに歯磨きなどを行なう必要があります。
余裕のある方は歯間ブラシやフロスなどを使い、いつも以上に歯磨きをすると虫歯のリスクを減らすことが可能です。
誰でも受けられるわけではない
マウスピース矯正のデメリットとして挙げられるのが、誰でも受けられるわけではないという点が挙げられます。
マウスピース矯正では矯正できないと判断されてしまった方や親知らずによってマウスピースが装着できない方はもちろん、矯正前に虫歯があることが発覚した方は、まずは虫歯の治療をしなければなりません。
また、マウスピース矯正期間中に虫歯が見つかった場合は、矯正治療を中断して虫歯の治療を行なわなければいけないため、注意が必要です。
まとめ
マウスピースを装着することで歯に力を加え、少しずつ歯並びを綺麗に矯正していく仕組みのマウスピース矯正は、ここ数年で人気の矯正方法となっています。
森下ベリタス歯科では、口腔内スキャナやレントゲンなど、高水準な機器が揃っているため、常に最新の治療を安全に受けることが可能です。
マウスピース矯正について少しでも興味があるという方は、お気軽にお問いあわせしてみてください。